ドラマ「カルテット」第10話、最終回。シューベルト「死と乙女」

ドラマ『カルテット』第10話の演奏曲、感想を綴ります。ネタバレを含みますので、未視聴の方はご注意ください。

ドラマカルテット第10話『最終回』の感想

あらすじ

真紀さん(松たか子)は執行猶予がつき、アパートで暮らしていました。別荘には戻っていません。3人の生活は激変していました。すずめちゃん(満島ひかり)は寝ないで試験勉強をしていて、家森さん(高橋一生)は週7日働いていて、別府さん(松田龍平)は無職になっていました。そんな時週刊誌に真紀さんの「コロッケデート」の記事が掲載されます。真紀さんの事件は大きな記事になり、今はちょっとした有名人になっていたのです。「コロッケデート」にショックを受けた別府さんがカルテットドーナツホールを解散すると言い出します。すずめちゃんは真紀さんにヴァイオリンを返してからにしようと言い、週刊誌をもとに真紀さんを探します。再会した真紀さんを抱きしめ、すずめちゃんは連れて帰ると言います。別荘に戻った4人は夕食後、楽器を演奏しようとしますが、真紀さんが3人の近況を聞き、大きなホールで演奏することを提案します。始めは躊躇する3人ですが、真紀さんの覚悟を聞きやることにしました。満員のホールで1曲目『死と乙女』を演奏します。1曲目で帰ってしまう人や演奏中に帰ってしまう人が続出する中、カルテットドーナツホールは演奏を最後まで続けます。その後、別府さんが熱海で演奏を頼まれ出かけていきます。ガス欠になって、迷子になって演奏会のために急ぐ4人のシーンで終わりました。

第1話が思い出されるようなエピソード

肉の日の演奏の仕事のためにゲストヴァイオリニスト(松本まりか)を呼ぶことにしたシーン。ドーナツホールの車で別府さんがヴァイオリニストを迎えに行き(第1話では真紀さん)、途中犬のマリコとキスしている家森さんを乗せ(第1話では女子大生とキスしていた)、別荘に着くとすずめちゃんが寝ていました。真紀さんと再会し、別荘で4人で練習しようとしていた時、3人の近況を聞き、演奏への熱意が冷めているのを見て真紀さんが不機嫌になりますが、第1話では演奏する場所をつくるためにベンジャミン瀧田(イッセー尾形)さんの嘘を真紀さんがレストランノクターンのオーナーに告げ口したため、別府さんが不機嫌になっていました。第1話でスーパーでの演奏を聞いていた学生2人が聞きにきていました。からあげのシーンでレモン問題がパセリ問題になっていました。ラストシーンで熱海の演奏会に出かける時の衣装がチラシと同じでした。

コンサートに来た人々

レストランノクターンから割烹ダイニングのくた庵のオーナーになった谷村夫妻(富澤たけし、八木亜希子)は一年たっても仲良しでした。有朱ちゃん(吉岡里帆)は高級車からイケメン外国人にエスコートされ登場し、一言、「人生チョロかった」。家森さんの元妻(高橋メアリージュン)の彼西園寺(永島敬三)の部下2人(Mummy-D,藤原季節)とスーパーで演奏を聞いていた2人組も来ていました。

最大の謎

すずめちゃんはコンサートでの演奏曲の1曲目にシューベルト『死と乙女』を選んだ理由を真紀さんに聞きます。『死と乙女』は死神を題材とした作品であるためです。真紀さんは「こぼれたのかな」「内緒ね」と言います。この言葉は・・義父の死は真紀さんが手を下した?この日の衣装は黒のドレスでしたし、最後の主題歌も熱海への移動中に4人が歌っている感じで流れたので歌詞は4人の心の中を表しているのではないでしょうか。『自由を手にした僕らはグレー』『おとなは秘密を守る』真紀さんは義父を殺した。が、疑惑にはなったが、自由になった。でも、殺した事実は消えないから大人は秘密を守る。こういう解釈もできるような気がしますが、はっきりとはわからなかったです。

ドラマ『カルテット』第10話演奏曲

真紀さんをおびき出すために公園で演奏した曲Traditional『Music For A Found Harmonium』

第2話、第5話、第7話でも演奏していました。コンサートでも弾いていました。カルテットドーナツホールの定番曲ですね。真紀さんもこの演奏を聞いて慌ててみんなを探しに行きましたね。心の隅では待っていたのかもしれません。

コンサート第1曲目フランツ・シューベルト『死と乙女』

Franz Schubertはオーストリアの作曲家で交響曲第7番ロ短調『未完成』や野ばらが有名です。『死と乙女』は歌曲で、詩はマティアス・クラウディウスです。死を恐れる乙女と死神との詩で死神の語る慰めの言葉は誘惑であり、脅しである、とする解釈が一般的であったが、伴奏者ジェラルド・ムーアなどは、真の安息であると主張しています。

コンサートで弾いた曲 すぎやまこういち『序章』『セーブ(冒険の書)』(ドラゴンクエストより)

第1話でも『序章』『レベルアップ』を弾いていました。これを聞いていた学生2人には「届いた」ようで、コンサートにも聞きに来ていましたね。

まとめ

いろいろな解釈ができる終わり方でした。コンサート当日、私服がボーダー被りになってしまうところがありましたが、家族でもなく、恋人でもでもなく、『カルテットドーナツホール』として生きていくのかなと、4人が特別な関係なのかなと思いました。